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第42話 再燃③

Penulis: けもこ
last update Tanggal publikasi: 2026-07-25 22:55:44

「で? 結局さ、これって“両想いだった自慢”の話なの?」

PCの向こうで、菱本があきれたような表情で眉を上げる。

「いや……蒼也には、私の気持ちは、まだ言ってないから」

「は? なんで言わないの?」

「なんか……これでいいのか、踏ん切りがつかないのよ」

「結婚してるかもって、まだ疑ってるとか? そんなの調べればすぐ分かるでしょ」

「それだけじゃなくて……。もしまた昔みたいに、何も言わずに突き放されたらどうしようって。だいたい、8年だよ? ずっと思い続けてるなんて、ありえる?」

「いや、朱莉がそうでしょ。それ、自分のこと棚に上げて言う?」

「それは......なんていうか。一度、手ひどく振られてる分、どうしても信じきれないの」

菱本はため息をつき、画面に近づいた。

こじらせてるねぇ。もう赤い糸が絡まりすぎて、どこが端っこかわかんなくなってるじゃん」

そのたとえに、思わず笑ってしまう。

「確かに、絡まりまくってるわ。何を糸口にして解決したらいいかわかんなくなってる」

「まぁ、あれだね。あんたたち姉弟が拗らせちゃうのは、親の呪いもあるでしょ。やっかいだよね」

――否定できない。

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